”隣の芝生は青い”ということわざもあるように、他人の生活は華やかに見えがちです。
「上京して自由で楽しそうな友達がうらやましい」
「地元で順調に結婚した友達がうらやましい」
こういったことは、地元で暮らす人も地元を出た人も一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
私はあります。
「わたしの居場所はここじゃない…」
「◯◯で暮らした方が、もっと幸せになれるんじゃないか…」
地元を出てる出てないに限らず、こう考えながら暮らしてる人のためにこの記事を捧げます。
地元から出た人と、地元に残っている人、20人に「出た理由・残る理由」をそれぞれ聞いてみました!
両者が人生において何を大切にしてそのような暮らしをしているのかを明らかにしちゃいます!
その結果から、居住地に左右されない幸せな人生の見つけ方を私なりに考えました。
地元か地元を出るか、どっちの方が幸せだ!なんてことは言いません。
そんなのは人それぞれ違います。自分に合う生き方を知ること、自分が本当に喜ぶ生き方を知ること。それがわからなければ、どこに行っても隣の芝生は青いままだからです。
これから共有する事例をもとに、あなたに合った生き方を見つけてもらえたら、もしくは再確認してもらえたら嬉しみです。
対象:20代〜30代前半 男女 / 地元を出た人10人、地元で暮らす人10人
◆目次
地元を出た人に聞いた「地元を出た理由」
地元を出た人たちは、人生において何を大切にして、何を優先したのか。
回答の多かった順に並べてみます。

第1位 地元が好きじゃないから
(※1位と2位はほぼ同立でした)
「嫌いなわけじゃないんだけど、好きでもない」って感じです。むしろ「嫌いだから出た」って人は1人もいなかった。だけど、残るほどの魅力もない。
例えば、仲の良い友達や仕事とか遊ぶ場所。これらはないわけじゃないけど、充分じゃない。ほかでもっと満たせる場所があるから出たという人がほとんどでした。
▼答えた人の特徴
事務員・Web系・販売員など、職種に関係なく多かった
▼実際の解答
- 地元で仲の良かった友だちはみんな県外に出た
- 田舎すぎて働く場所も遊ぶ場所もない
- 戻る必要がない
- 地元に飽きた
▼26歳 女 事務員

逆に、”地元感”が好きだから離れている。って人もいた。
離れていた方が”地元感”を強く感じられるからなんだと…。うん、なんかノスタルジックです。
第2位 地元にはない刺激があるから!
こう答えた人は、全て東京住みでした。
(人自体が多いので)共通の趣味や価値観を持った人にも出会いやすいですし、最先端のモノや情報が揃っているという刺激的な環境は、趣味や職種によってはなくてはならない条件なのかもしれません。
▼答えた人の特徴
- 東京住み
- デザイナー、ダンススタジオ勤務など、”好きを仕事に”してる人
- マニアックな趣味を持ってる人
▼実際の解答
- 安心より刺激が欲しいお年頃だから…
- 誰も自分のことを知らない場所で、一から人間関係築いていくのが楽しい
- 珍しいものが手に入る
▼25歳 男 ダンススタジオ勤務


第3位 仕事の都合
ポジティブにより良い職を求めて出ていった人もいれば、辞令で泣く泣く地元を離れた人、地元が田舎すぎて職がないという人もいました。
▼答えた人の特徴
アパレル販売員やWeb系など、たしかに田舎には少ない職業の人たち
▼実際の解答
- 全国転勤、採用場所が地元じゃなかった
- 地元にはやりたい仕事がない
- 稼ぎたい
▼24歳 女 アパレル販売員(全国転勤)


その他
- 帰ろうと思えばいつでも帰れるから
- 今いる場所の友達の方が気が合うから
- 一人暮らしの方が楽だから
- 家族とは、たまに会うくらいの方が大事にできるから
- なんとなく

地元組に聞いた「地元から出ない理由」
こんどは反対に、地元に残っているメンバーに出ない理由を聞いてみました。

第1位 地元が好きだから!
これがダントツでした。
そのなかでも、「仲のいい友達がいるから」という人が多かったですね。
▼答えた人の特徴
保育士や美容師、工場勤務、教員など、職種・性別問わず多かった
▼実際の解答
- 仲のいい友達がいて居心地がいいから
- 便利だから
- 慣れ親しんだ土地が好きだから
▼27歳 女 保育士


第2位 今の仕事が好きだから
都市部に比べて職種が少ないのは間違いないですが、今の仕事に満足している人や目標を持って前向きに働いている人がわりと多かったです。
▼答えた人の特徴
転職経験がなく社内で中堅的存在になっている人
▼実際の解答
- 今の仕事以上にやりたいことが見つからないから
- 今の仕事で目指したいことがあるから
- やっと楽しいと思える職を見つけたから
▼26歳 女 アパレル販売員

アパレル系で、店長を目指して頑張っているということでした!
第3位 きっかけ・理由がないから
▼実際の解答
- 外に出てまでやりたいことがない
- 出る必要・選択肢がない

その他
▼実際の解答
- 出たいけど家庭の事情で出られない
- 都会に憧れがない
- 外に出るのは旅行で充分

結果
これまでのアンケートで、地元を出た人・残る人がそれぞれどんなことを大切にしている(優先した)のか、ということがなんとなーくわかったと思います。

居住地に左右されない幸せな生き方とは
大切なのは、自分が何に喜びを感じるか知ること
仕事、地元、刺激、安定 …
あなたが1番大切にしたいことは何ですか?
ここでポイントなのが、それを選んだ理由が自分本位であるかどうか。自分本位というのは、選んだ理由を深掘りした時に自分が主語になっている状態です。
例えば、地元が好きだからと答えた人。なぜ地元が好きなのかを、もう一段階深掘りしてみてください。
「友達がいるから」や「家族が喜ぶから」など、自分ではない誰かが主語になっている場合は要注意です。
自分ではない誰かを気遣ったり羨んだりして何かを決断するのは、甘えです。その決断が、居住地や仕事など大きければ大きいほど、しっぺ返しは自分にきます。(体験談)
自分自身が喜びを感じるもの大切にしたいものは何なのか、それをムシして違うものを優先してる人が、私の居場所はここじゃない症候群になってしまうのではないかなと思います。
ぜひ、自分が主語になるまで深掘りしてみてください!
地元を出ることで刺激が増えるのは間違いない
地元を出て見知らぬ土地で生活すれば、間違いなく刺激でいっぱい!人生も変わることでしょう。
地元で生きづらいと感じている人は、隣の町にでも出てみると何か変わるはずです。
Uターンして地元に戻った私の余談
わたしがUターンしてきた理由
わたしは、大学・社会人の約7年間地元を離れていました。自分のことを知らない人ばかりの環境は、刺激的で自由で楽しかった。でもそれと同じくらい、将来設計が定まらず不安も感じていました。
「なんでわたしはここにいるんだろう…」
「地元に帰れば家族や友達もいて、この不安感はなくなるはずだ」
地元を離れていた間は、ふとした時にこの不安がよぎり、その場所での生活を心から楽しめることはなかった気がする。
そして現在…
念願の地元へのUターンから、現在1年半が経ちました。
知り合いばかりの地元や、家族との近すぎる距離感に、窮屈に思うこともあります。「また地元を離れて自由な世界に戻りたいなー」と思うこともけっこうあります。
でも、地元を出てた時にずっと感じていた不安感はなくなりました。だからこそ、こうしてブログや新しい職種にトライできてるんだと思います。
また、このブログの副題でもある「地方でもいろんな生き方がある」。
これを広めたい野心があるので、私は地方である地元に残っています。(また変わるかもしれないけど笑)
余談でしたが…
私の居場所はここじゃない症候群の方が、1人でも少なくなりますように…!
ではではっ!
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